BATHINGお風呂
2017
09.15
見直したい「湯灌」の儀式~『入浴福祉新聞 第23号』より~
『入浴福祉新聞 第23号』(昭和63(1988)年4月26日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
見直したい「湯灌」の儀式 「人生」の完成をより厳粛に
デベロではこのほど、故人の葬儀に先立つ厳粛な儀式「湯灌」の復活を願って、専用車を開発しました。
私たちは、生まれるとすぐ“産湯”につかります。
そして、人生の終末を迎えると、現世での汚れを洗い浄めて、無垢な姿で来世へとおくる「湯灌」の儀が古くから行われてきました。しかし、病院で亡くなる方が多くなり、死者はアルコールで処理されるだけだったり、「湯灌」の風習もごく簡略化されてしまったりしています。
“死”を軽んじることは“生”を粗末にすることに通じます。
故人が安らかに仏の道へ入れるように、「湯灌」を見直したいものです。
この「湯灌車」は、自宅の畳の上で故人を清浄する儀式が執り行えるよう、キメ細かな工夫がされています。
また、斎場や共同施設で、葬儀をより想い出深いものとする「湯灌槽」も同時に開発いたしました。
御関係の方々にぜひお伝え下さい。
※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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