BATHINGお風呂
2021
11.26
お風呂にまつわるあれこれ~『入浴福祉新聞 第126号』より~
『入浴福祉新聞 第126号』(平成25(2013)年10月1日発行)より 過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。 発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。 |
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お風呂にまつわるあれこれ |
猛暑の夏、お祭りや花火大会でゆかたを着た方も多かったのではないでしょうか。近頃は原色地のカラフルな模様のものも見かけますが、もともとは平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際、水蒸気でやけどをしないように着た「湯帷子(ゆかたびら)」という下着が起源と言われています。当時綿は高級品で下着には麻が使われており、転じて麻の着物を「帷子」と称していました。江戸時代、銭湯の普及に伴い湯帷子は湯上りに着る衣類となり「ゆかた」と略され呼ばれるようになりました。
紺地の古典的なゆかたは染料に「藍」が使われており、この藍の香りを虫が嫌うことから虫の多く出る夕方以降に好んで着られることが多かったようです。
ファッションもさることながら実用的な側面も持つ「ゆかた」は、夏場のひとっ風呂に欠かせないアイテムだったようです。