2021
10.22
利用者の家族の方が慣れてきた?介護保険制度~『入浴福祉新聞 第80号』より~
『入浴福祉新聞 第80号』(平成14(2002)年8月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
利用者や家族の方が慣れてきた?介護保険制度
デベロ老人福祉研究所介護支援専門員 生駒みよ子
介護保険の居宅支援事業のカナメとされているケアプランの作成や、事業者間の連絡調整に忙しい日々が続いて2年が経ちました。
慣れてきたとはいえ、訪問曜日や時間の変更・・・サービス事業者の変更・・・キャンセル・・・などなど、当初よりも慌ただしくなってきた感じさえする昨今です。
こうした変化が生じてきたのは、私たちより、利用者と家族の方が制度に慣れてきたためかもしれません。サービスの種類を多くする傾向も出てきましたから、連絡調整役はますます多忙になってきました。そして、とりわけ利用者の家族が、「サービス限度額をめいっぱい使いたい」と要望するケースが目立っているのです。
もともと介護保険制度は〔家族介護〕の負担を軽減することも目的ですから、もちろん悪いことではありませんが、肝心なのはやはり、サービスの組み合わせです。しかし、サービスの種類や回数が本当に適切なのか?本来のケアプランは、さまざまな事情を考慮しながら立てるべきもの。この点はまだまだ反省する毎日です。
ともあれ、介護保険制度はこれからが正念場。利用者や家族の声を率直に聞き入れながら、世界に誇れる制度にしてゆきたいと思っています。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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