2022
02.25
入浴車の水抜きは毎日励行する~『入浴福祉新聞 第84号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第84号』(平成15(2003)年7月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
入浴車の水抜きは毎日励行する
(第38回全国入浴福祉研修会より)
茨城県立医療大学教授 小池 和子
要介護の高齢者は、何らかの病気を持っている方がほとんどで、病原微生物に対する抵抗力が減弱しているため、MRSAや緑膿菌などの感染症を起こさないよう、常に注意が必要です。
感染防止の基本として、医療の分野でも〔衛生的な手洗いの徹底〕が強調されるようになっています。介護に従事される方も、専門書などを参考にしながら、洗い残しのないような手洗い方法に熟達してください。
訪問入浴介護では、浴槽など利用者が共用する入浴用具を媒介にして感染する場合が考えられます。入浴介護によって汚れた浴槽などは必ず、1回ごとに洗浄し、適切な薬剤と使用方法を守ってしっかりと消毒を行うことが肝要です。正しい洗浄と消毒によって浴槽の一般細菌はゼロにすることができます。
入浴車から供給されるお湯は清潔なはずですが、週末などに水タンクに溜めたままにしておきますと、雑菌が繁殖することが、私の最近の調査で確認されましたので、1日の業務が終了しましたら、必ず入浴車の水抜きを励行してください。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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