2018
11.23
高年の女性に多くなる骨粗鬆症で骨折が急増~『入浴福祉新聞 第51号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第51号』(平成7(1995)年4月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
高年の女性に多くなる骨粗鬆症で骨折が急増
厚生省の「骨粗鬆症の予防に関する総合研究班」が公表したところでは、高齢者に多くなる骨粗鬆症が原因で、大腿を骨折するケースが急増しているとか。研究班が、全国の病院や診療所など約4500施設を選んで調べた結果、骨粗鬆症による大たい骨骨折患者が、1992年の時点で約8万人も確認され、5年前の実に1.5倍になっていたそうだ。
高齢者の増加以上の増え方で、とくに中国や九州などの西日本に頻発していることも判明した。
骨粗鬆症は、骨がスカスカになるもので、女性ホルモンが急減してカルシウムが身体から脱落してゆく〔閉経後の女性〕に目立つ。
しかも日本は、カルシウムの体内吸収率の良い乳製品の摂取がまだまだ少ないため、今後の超高齢化時代で特別な注意を払う疾病だが、なぜ急激に骨粗鬆症による骨折が増加し、それも西日本に目立つのか、解明されていないため、研究を続けるそうだ。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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