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2022 03.25
自立高齢者が楽しく一緒に暮らす住まい~『入浴福祉新聞 第84号』より~
 従事者向け

 

 

 

 

『入浴福祉新聞 第84号』(平成15(2003)年7月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

自立高齢者が楽しく一緒に暮らす住まい

 

 

痴呆性高齢者が少人数で一緒に暮らす〔グループホーム〕が、全国各地に急増している。共同生活が痴呆の症状を改善したり、遅らせたりすることが判り、介護保険制度にも組み込まれたため、〔グループホーム〕はまだまだ増えそうである。

そうしたなか、元気に自立しているうちに、高齢者が励まし合って暮らす〔共生型住居〕も多くなってきたという。

この〔共生型住居〕のあり方を研究したり、普及を進めようと、一昨年には「共生型すまい全国ネット」も誕生した。

同「ネット」が先頃、初めての全国調査をしたところ、すでに100カ所ぐらいはあるとのこと。住居の規模や定員、造作などはさまざまだが、個室をベースにしながら、広い共有スペースがあり、会食や談話などが気さくにできる点は共通している。定員は数名から多くても30名以下がほとんど。1人ひとりの居室は26平方mぐらいだそうである。

7割は賃貸契約で入居していて、賃料は共益費や管理費などを含めて7万円弱。終身利用権で入居する場合は1000万円ぐらいが必要となる。

興味をひくのは運営主体で、個人が40%も占め、地方自治体が25%、株式会社が16%、社会福祉法人とNPOが各々9%強という。

〔老い〕の最大のテーマは〔寂しさ〕である。同じ世代と一緒に暮らせば、心も安定する。「ネット」の調べでは、共生型住居の入居者の満足度はきわめて高いことも判った。

しかしその一方で、元気であっても高齢者は転居すべきではない…心身の調子を崩す場合が多い…という〔法則〕もある。このあたりをどう解決してゆくべきか?共生型住居入居者の追跡調査が待たれている。

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

 

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