2023
07.28
編集室～『入浴福祉新聞 第97号』より～
『入浴福祉新聞 第97号』(平成18(2006)年9月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
編集室
仕事でストレスを感じる人が増えている時代、介護職のストレスは突出している、といわれている。そのため離職率が極めて高い。
財団法人介護労働安定センターが、グループホームや特養の職員にアンケートをして先頃まとめた『介護労働者のストレスに関する調査』によると、約43％が夜勤で不安をいだき、約35％が仕事のわりに賃金が安いと感じ、約33％が休憩時間すらとりにくい、と答え、4人に1人は「この仕事を辞めたい」と思ったことがあるそうだ。
実際、介護職の年間の離職率は20％といわれ、全産業平均の約16％を超えている。
事業所の多い大都市圏では、年間20％どころか1週間1ヵ月単位でコロコロと顔ぶれが変わってしまうのが実態という。
これでは個々の利用者に良質なサービスを提供できないため、厚生労働省でも約170万人―にのぼる介護職の定着率を上げる対策に乗り出すことになった。
介護保険が創設される際、肝心要の〔介護職の待遇問題〕はほとんど論議されず、改正介護保険でも話題にならなかった、という大きなミステイクを挽回してほしいものである。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
