『入浴福祉新聞 第35号』(平成3(1991)年4月27日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
“福祉が充実する”とは思えない71%
21世紀のロージン 団塊の世代を意識調査
2020年の頃、日本は人類未曾有の超高齢化社会を迎えるが、その“主役”は終戦直後に生まれた“団塊の世代”だ。
では、彼ら彼女たちは「老後」に対して、どんなイメージをもっているのか。
(社)シルバーサービス振興会がこのほど、こんな興味深いアンケート調査をまとめた。対象は、東京30キロ圏内に住む40~44歳の男女合計300名。
それによると、「老後」といった感じの年齢は70歳からで、やはりグレーやシルバーを連想するものの、青や白、黄やピンクと答える者も少なくなかった。現在「老後」という言葉は「不安・落着き・地味で暗い」イメージだが、自分たちの「老後」は、「不安」があるとはいえ「落ち着き・明るく楽しそう・充実している」感じになるのでは、ともしている。
子供たちとの同居を望むのは、わずか1割で、介護が必要になり、かつ1人になった場合でも、42%が施設やケアマンション、17%がホームヘルパーに頼り、子供との同居希望は40%だった。
そして、高齢化社会を迎えた時の社会予測としては、①定年延長で活動年齢が伸びる=43%、②地域や友人の輪が広がる=37%、③医療が進歩したり寝たきりが減る=27%、などが目立つ反面、①福祉は充実しない=71%、②在宅事情は改善されない=64%、③経済成長が維持されて、社会が活力に満ちているとは思えない=62%、といった悲観的・諦観的なものが大勢を占めてしまったそうだ。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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