2021
06.04
前照灯~『入浴福祉新聞 第76号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第76号』(平成13(2001)年7月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
前照灯
[お金の回り具合が悪い時代]が続き、繁華街は閑散としている。あるスナックのママさんは、客足や売上が激減しても、お店はたたみたくない、とヘルパーさんを兼業している。彼女の評判は利用者からすこぶるいいようだ。
華やかな雰囲気はするし…話好きだし…むろん[客あしらい]は上手だし…といった具合である。
後日、ヘルパー学校の関係者から、接客業の人は介護福祉の職業にも最適、と教えられナルホドと思った。
超高齢化時代を迎え、高齢者の職場をいかに増やしていくかも重要課題。働ける人は何歳でも働ける社会づくりをしないと、寝たきりも痴呆も増えるばかりである。
従業員の平均年齢が67歳の居酒屋チェーンが繁盛している…60歳以上が従業員の4割以上というタクシー会社の評判もいい・・・60歳以上の経験者を旅館やホテルなどのマネジャーや教育係に派遣する人材会社も急成長だ。
いずれの業種も、お客様に安らぎを与えられる人生経験豊富な高齢者の魅力を、接客ビジネスに活かしているのである。
医療も福祉も、[高齢者という人材]を活用した方がうまくゆく業務がかなりあるはず。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
日常から介護まで 総合入浴情報サイト お風呂インフォ