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2017 12.29
冬季の入浴介護で注意するポイント~『入浴福祉新聞 第42号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第42号』(平成5(1993)年1月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

介護福祉 こんなときどーするの

冬季の入浴介護で注意するポイント

 

 

 

寒いからお風呂で身体を温めてさしあげよう、といった考えは決してしないことです。

42℃は〔死に湯〕ともいわれ、とりわけ病弱者にはよくありません。

40℃以下の微温湯での介護を守ってください。

 

 

冬季の入浴で、保温効果を得るためには、入浴剤がいいでしょう。

実際の入浴介護では不可能でしょうが、ある体験者の話では、炭酸ガス入浴剤『花王のバブ』7個を36℃の湯に入れて入浴しますと、40℃のお湯にはいった感じがするそうです。

 

また、入浴剤は、「香り」が精神的にいい影響を与えてくれます。元気出てきたり、リラックスできる、などいろいろな効用があります。ただし、入浴剤の種類や対象者によっては、皮膚が刺激されますので、注意しながら使ってください。

 

 

入浴介護をする室温は20℃以上に保ち、必ず隙間風を防ぐようにします。給湯と排湯ホースを1ヵ所にまとめて、バスタオル等で透き間を塞いで実施するようにお願いします。

 

洗髪してからカラダをお湯に沈め、ボディー洗いに進んでゆきますが、忘れがちなのは洗髪後の〔ターバン〕です。頭部が濡れて露出していますと、そこから体温が奪われて寒けを感じさせます。

洗髪後は、頭部をタオルでくるんでさしあげてください。

 

また、入浴日に天気がよければ、布団干しをおすすめします。とくに畳の上に布団を敷きっぱなしにしていますと、湿りがちになります。「布団干し」は、日光消毒も兼ねることになりますから、ふかふかで温かく衛生的な寝具にする配慮も欲しい気がします。

 

 

入浴後の水分補給は、冬季も必要です。高年者は渇中枢の機能が低下していて、ノドが渇いていても、水分を欲しがる訴えをしない場合が多いのです。そのため脱水症状を起こすこともあります。

 

 

寒い冬は、自宅療養者の心を温かく包む、よりよい入浴介護を提供するよう心がけましょう。

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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