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2018 09.07
〔日本の街の構造〕が問題だ~『入浴福祉新聞 第48号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第48号』(平成6(1994)年7月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

編集室

〔日本の街の構造〕が問題だ

 

 

寝たきりをなくして、障害者の社会参加をすすめるうえで、大きな障害になっているのが〔日本の街の構造〕だといわれている。

自分の住んでいる街だけ見渡しても、車椅子ではとても出かけられないところばかりである。

 

土木建築家が悪いのではなく、「病弱者や身体にハンディをもつ人は、家にいればよろしい」といった日本人の発想が、街に投影されてきたのだ。

 

 

最近ようやく建設省も「人にやさしい福祉の生活空間」を意識し始めたらしく、車椅子で通れる幅広の歩道や、車椅子でも乗ることができるエレベーター付き「歩道橋」(これ自体が“道を歩く”行為の重要性を否定した産物だが…)を街に普及してゆこう、となった。

 

大規模小売店でも、車椅子が通りやすいようレジとレジの間を広げたり、障害者用のトイレを設置したり、店長クラスを対象に手話や車いす介護の研修会を開いたり、など一応は積極的になってきたという。

 

 

街をみていると、どうも日本というのは、わざわざせせこましくして、あえて段差を設けた、としか思えない風景に遭遇する。この悪癖を根治する方法というのはあるのだろうか?

(露)

 

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

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