2021
10.08
患者や要介護者の話に耳を傾ける大切さを・・・~『入浴福祉新聞 第79号』より
『入浴福祉新聞 第79号』(平成14(2002)年4月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
患者や要介護者の話に耳を傾ける大切さを・・・
日本人は〔孤独感を超越した存在が高齢者である〕といった誤解があるためか、〔話し相手福祉〕を軽んじてきた。しかし最近にわかに〔傾聴ボランティア〕なる新語も登場し、要介護者の訴えに耳を傾けることの重要性に関心が広がってきた。
高齢者だけでなく、末期がんなどの病床にある人たちの最大の苦痛は、不安と孤独。真剣になって相手の話を受け止めることで、安らぎと救いが得られるため、もっと普及させたい〔介護〕だ。
東海大学健康科学部の村田久行教授は、そんな発想から「傾聴ボランティア講座」を開催し注目を浴びている。患者や要介護者の心理を学び、相手を癒す会話の技法をマスターしたり、施設などへ出かけて実習もするそうだ。
〔傾聴介護〕の基本は、相手の語った内容を、聴き約の側も反復して伝える〔やまびこ式会話法〕。自分を理解してくれた実感が得られ、言葉も咀嚼できるので、心が安らぎ、自己を肯定的にとらえるようにもなる。
この〔傾聴ボランティア〕のネットワークがいま、全国に広がる動きを見せているそうである。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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