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2017 12.08
前照灯 看護婦さんの「位置づけ」~『入浴福祉新聞 第47号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第47号』(平成6(1994)年4月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

前照灯

看護婦さんの「位置づけ」

 

 

入浴サービスや訪問看護の拡充をすすめるうえで、課題になりそうなのが、

看護婦さんの「位置づけ」ではないだろうか。

 

 

これまで日本の看護婦さんは、医療機関に勤務ことが当たり前だった。

だが、仕事上の決定権はなく、法的にも古い女性観が導入されているため、

医師に服することが第一義とされてきた。

 

もともとホスピタルというところは、医療との結びつきは希薄で、尼さんを中心とした

宗教家が博愛主義を実践する福祉施設だった。

治療が必要なときは、尼さんが医師に命じていたのである。

 

フランス革命の頃、病院が公的事業となり、看護婦が職業として認知された歴史があるため、

ヨーロッパの看護婦には医師の補助者という発想が少ない。

 

 

ところが日本では、開業医が立身出世して病院化したという経緯があり、その間もその後も、

自分に都合の良い補助者を雇ったり、養成するといった考えに縛られてきたのだ。

 

 

高齢者の健康を守るには、治療よりまず看護といわれる。

在宅ケアは病院の延長のように、医師が看護婦に命令して…といった業務スタイルでいいのだろうか。

 

 

看護婦がどんどん辞めてゆくことも含めて、最近気になっていることである。

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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