2017
12.01
入浴福祉懸賞論文④「心のかよう入浴サービスを」~『入浴福祉新聞 第16号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第16号』(昭和61(1986)年9月15日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
『心のかよう入浴サービスを』
長崎県北松浦郡佐々町役場 保健婦 前川 多賀子
保健婦も老人問題と地域リハビリが重要なテーマになってまいりました。
リハビリなど受けたことのない人がほとんどの地域に、待望の入浴車が導入され、大喜びしましたが、保健婦は水着にならないと実技講習は開かない、と言われて仰天。
でも口先だけの保健婦では、と久々の水着に挑戦したしだいです。
ところが巡回を始めたものの希望者はゼロ。
理由を調べると、書類の煩わしさ、羞恥心、入浴時間の問題などがあり、入浴と健康を説明しながら介護を受けやすくしました。
第一号の男性は「天皇陛下の気分さ」と心配気味の私たちを笑わせてくれたほどです。
いまでは町の人たちが、入浴車に手をふるようになり、明日への活動に希望と勇気を与えてくれます。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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