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2018 07.20
「末期ガンを宣告され激痛と闘うTさんの訪問入浴に取り組んで」③~『入浴福祉新聞 第64号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第64号』(平成10(1998)年6月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

「末期ガンを宣告され激痛と闘うTさんの訪問入浴に取り組んで」

大分県九重町社会福祉協議会 看護婦 熊谷 京子

 

☆洗浄力のある入浴剤を使用し身体を撫でるように

「いつ、また痛みが襲ってくるかと思うと怖くてたまらない」と訴えることが多くなったTさんの入浴について、あらためて検討することにしました。

入浴による温熱効果とリラックス効果で、痛みの緩和が助長されることを期待する・・・入浴が安らぎの機会となるサービスを提供する・・・といったTさんの入浴目標を、スタッフは再確認したのです。

そして、入浴中の身体への負担をできるだけ少なくするため、湯に洗浄効果のある入浴剤を入れ、擦り洗いを絶対に避け、全身を撫でるように触れる。尿管カテーテルの長期使用からくる感染を防ぐために、陰部へのかけ湯を充分に実施する、といったことを決めました。

この頃から、Tさんがとてもデリケートになってきたことを感じるようになりました。入浴中、手足の位置がわずかにズレていることを訴え、カラダを洗う時の微妙な力加減に対して、「痛い!」と声をあげるようになったのです。ひとつひとつの動作の説明と、苦痛がないかどうかを、確認しながら介護をすることが、これまで以上に必要になりました。

「自宅ですごしたい」というTさんの願いを受け入れ、「可能な限り家で看てあげたい」おちう強い意志で家庭介護を続けてきた奥様にも、夜間の往診の対応やTさんへの食事の工夫などで、疲労が見られるようになりました。大分市内の息子夫婦は、月に一度は帰ってくるのですが、日常的な介護を分担してもらうのは無理です。

 

そんなこともあり、奥様にホームヘルプサービスの利用を勧めたのですが、「まだ、なんとか頑張れます・・・これからは息子夫婦や兄弟にも、遠慮しないで協力してもらうつもりですし・・・」とホームヘルプサービスの利用はされませんでした。

 

 

 

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「末期ガンを宣告され激痛と闘うTさんの訪問入浴に取り組んで」②~『入浴福祉新聞 第64号』より~

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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