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2018 01.19
「対象者のオムツかぶれ」に悩むご家族への助言~『入浴福祉新聞 第41号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第41号』(平成4(1992)年10月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

介護福祉 こんなときどーするの

「対象者のオムツかぶれ」に悩むご家族への助言

 

 

 

訪問介護の専門家によせられる家族からの相談に、「オムツかぶれ」がけっこう多いと思います。

 

その原因のひとつが、紙オムツへの過信です。

「タップリ吸収」といったメーカーの惹句を頼り過ぎて、取り替えの回数を極端に減らしていないでしょうか。

布おむつは、さらし木綿が一般的ですが、当たりがやわらかいドビー織りをすすめたらどうでしょう。

 

 

いずれも、よく乾いたオムツを使用することが原則で、少なくとも2~3時間おきには、濡れていないか確かめてさしあげることです。

「濡れたよ」と、ご本人さんが言われたら、「待ってね」ではなく、すぐ替える。これも介護の原則です。

 

 

オムツの洗濯で注意することは、充分なすすぎ。泡が出なくなるまで、すすぎたいものです。

柔軟剤も出回っていますが、使いすぎると、布の通気性や吸収性を妨げてしまうこともありますので、この点も助言してほしいものです。

 

大便が出ている場合は、少し熱めの湯で絞ったタオルで、大便を抑えるようにふき取るのがコツ。

そして、少し皮膚を乾燥させてから、新しいオムツを当てることです。

 

 

かぶれているから、といってシッカロールを使ってしまう家庭もいるようですが、シッカロールは皮膚呼吸や発汗を妨げます。使用はひかえるべきでしょう。

どうしても、というのでしたら、介護者の手にシッカロールをとり、両手でこすって自分の手になじませてから、対象者の臀部に軽く叩くようにして付けると弊害が少なくて済みます。

 

 

オムツかぶれなど、皮膚の状態を好転させるのは、何といっても入浴が一番。

入浴回数を増やしてさしあげたいものですが、それが無理でしたら、臀部浴や陰部浴を考えたらどうでしょうか。

 

 

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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