2017
03.10
Voice 01
従事者向け
介護の現場には様々な声があふれています。
介護に携わるスタッフの声、介護サービスを受けるご利用者の声、それを見守るご家族の声。
介護が必要になった方々に対して交わされる言葉の数々は優しく、切実です。
創られたものではなく、誰かが実際に発した「Voice」は人の胸を打つことがあります。
ここではそんな声の数々をご紹介していきます。
ある訪問入浴介護の一幕。
ご利用者はALSの方でした。
ALSとは、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経性疾患で、徐々に筋力が低下し、最終的には呼吸筋も麻痺して死亡してしまう難病です。
年齢は19歳。既に自力で呼吸が出来ず、人工呼吸器を装着していました。
そのような状態のため、訪問入浴介護スタッフが声かけを行っても、返事はありません。
しかし、その時入浴に立ち会ったお母さまが
「ああ、気持ちよさそうに入ってる。」
とおっしゃいました。
訪問入浴介護のスタッフも、確かに安楽な表情を浮かべているよう、と全員が同じ感想だったそうです。
ALS患者は、筋肉を動かす力は衰えてしまいますが、思考や感覚は影響を受けないとされています。
たとえ、言葉を発することができなくても、感情や思いを伝える力があるのかもしれません。
訪問入浴介護に関するエピソードなど、皆様の“Voice”をお寄せください。お待ちしております。
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